現在最も広く使われている高速主軸軸受は、混合セラミックボールベアリングで、転がり体に熱圧または熱等静圧Si3N4セラミックボールを採用し、ベアリングスリーブはまだコイルです。このベアリングは標準化の程度が高くて、価格が低くて、工作机械に対して修正が小さくて、補修が便利で、特に高速運転の場合に適用します。そのD・N値は2.7×106を超えています。ベアリングの寿命を延ばすために、レーンの耐摩耗性を高めることができ、レーンにコーティングやその他の表面処理を施すことができます。
ベアリングの選択に一定の順序やルールはありません。ベアリングに要求される条件、性能と最も関連する事項を最優先に考慮すべきで、この点は特に実用的です。
転がり軸受は精密部品ですから、使用には細心の注意が必要です。どんなに高性能なベアリングを使っても、使い方を誤れば期待したほどの高性能は得られません。ベアリング使用上の注意点は以下の通りです。
a.ベアリングとその周囲を清潔に保ちます。
目に見えない小さなホコリでもベアリングに悪影響を及ぼすことがあります。そのため、軸受にホコリが侵入しないよう、周囲を清潔に保ちます。
b.注意して使います。
軸受は使用中に強い沖撃を受け、キズや押し傷が生じ、事故の原因となります。ひどい場合にはひび割れが生じたり、切れたりするので注意が必要です。
c.適切なツールを使います。
既存のツールへの置き換えを避け、適切なツールを使います。
d.ベアリングの腐食に注意します。
ベアリング操作時の手の汗が錆びの原因になります。手を清潔にし、なるべく手袋をはめます。
ベアリングの本来の性能をできるだけ長く良好な状態に保つために、ベアリングのメンテナンスと点検を行い、事故の防止、運転の信頼性の確保、生産性と経済性の向上を図ります。